ADAコインがBITTREXに上場

ADAコインというアルトコインが今日の朝5時にBITTEXに上場しています。その後取引高でぶっちぎりの1位と活発な取引を展開しています。

下表はBITTREXの取引高の上位リストです。

2位のNEOコインに倍以上の差をつけて2万ビットコインもの大商いです。

取引開始からの30分足はこんな感じでした。

開始直後に2000ｻﾄｼをつけています。このコインはプレセールの時の価格は約50ｻﾄｼなので、実に40倍になった訳です。その後は一気に202ｻﾄｼまでたたき落とされています。高値掴みした人は90％減というとんでもない値動きです。

その後は徐々に落ち着き500～600ｻﾄｼ付近で推移しています。プレセール価格が50ｻﾄｼである事を考えるとこのぐらいの価格で落ち着くならこのICOは大成功と言えると思います。

ICO成功の要因

私はこの通貨のプレセールを知らないのですが、当時は詐欺コインとさんざんに言われていたようです。

そしてそれこそがこのICOの成功の大きな要因ではないかと思います。すなわち詐欺詐欺と言われネットでもたくさん注意喚起がなされていたのだと思います。

それを見て買いを控える人が多く、プレセールではそれほど売れていなかったのではないでしょうか。

コインの価格は需給によって決まりますから、持っている人（＝売り圧力）が持っていない人（＝潜在的な買い需要）よりも相当に少なければ、価格は今回のように跳ね上がっても不思議ではありません。

株式のIPOでも当選する可能性が非常に低く、公開日には買い圧力が非常に高くなっているのと同じです。

やっぱり「人の行く裏に道あり花の山」と言う事なのでしょう。

じゃ、あのコインは？

この結果を踏まえて、ADAコインと並んで詐欺扱いされたコインと言われるノアコインを考えてみたいと思います。

ノアコインは大々的にプレセールが行われ、（自分が買って）買いを煽る人と、詐欺だと警鐘を鳴らす人がネットで自分の主張を展開していました。

しかし計画段階でボロが次々と出てきたがために詐欺であるという声の方が大きくなり、その圧力にびびってしまったのか、返金に応じるという事態になってしまいました。

実際にはそれまでに集めていた資金で仮想通貨を運用し儲けたようですが。

あの時は「ノアコインはやばい」という声があまりに大きかったため、返金に応じた人が多いのではないかと思います。という事は、来年6月に予定されている公開後、どこかの取引所で取り扱いが始まれば、暴騰する可能性は大いに出てきたと思います。

返金に応じなかったという変わった人（失敬）はチャンスが来たかもしれませんね。

返金騒動で運営側がやる気をなくしていなければの話ですが（笑）。

こう考えると、このような怪しげな案件は自分が購入した後はディスる方に回って詐欺扱いし、あまり購入されないようにする方が実は儲かる可能性が高いという事になるかもしれませんね。なんだか皮肉な話です。

味を占めなければ良いが

もしもの話です。今回のADAコインのICOの結果を見てノアコインの運営元がやる気を取り戻し、再び大々的にプレセールを再会したとしても、それに乗ってはいけないと思います。

当然「ADAコインは最大40倍になりました！」って事を大きくアピールしてセールスを仕掛けてくる事になると思いますが、そうなると情弱者が流されて購入してしまう人が多くなるので、公開後の売り圧力は相当に高くなり、公募割れの可能性もかなり高くなってしまうと思います。

今回のADAコインの上場初日の出来高はとても大きいですが、それでもここまでで100億円程度です。ノアコインは400億円売るつもりだったので、この出来高でもまったくカバー出来ません。10倍になるなら4000億円の資金流入が必要で有り、現在の仮想通貨の市場規模ではまったく追いつかない規模である事は一目瞭然です。

勿論全員売るわけではないので、こんな単純な計算ではないですが、デイトレをしている人もいて今回が100億円程度ですから、もしICOで100億円だけ集まっていたとしてもまず公募割れすることになるでしょう。

もっとも今さらそんな事はしないと思いますけどね。

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