ここ最近ビットコインの価値は27～29万円で安定していますが、アルトコインは全体的に軟調な感じで推移しており、7月8日（土）は全面安の展開となっています。実際データを見ても仮想通貨の市場規模も頭打ちの状態になっています。
何故このような動きになっているのか、私なりの見解と対策を書いておこうと思います。
ハードフォーク問題への懸念か！？
原因の1つは8月1日のビットコインの「ハードフォーク問題」だと思います。
ハードフォークって何？という感じなのですが、簡単に書くとビットコインの分裂ですね。ビットコインが分裂するかもという危機が8月1日を期限に迫っているのです。
この問題はメチャクチャに複雑化しているので、まともに情報を追い切れていません。というかもうあきらめています。さっさと結論だけ頂戴って感じです。
勿論この問題は最近出たようなものでなく、すでに前々から騒がれているわけで、問題が表面化するたびにビットコインの暴落が発生しています。
さらに本来なら関係ないはずのアルトコインまで連れて暴落する事がこれまでの挙動で知られています。現在のアルトコインの軟調はここに原因があるのでは？と思っています。
にわか参加者の脱落もあるか
5月からアルトコインなどに日本人の参加が急速に拡大していると言われています。
その中には「持っているだけで、倍々ゲームで増えていく」という期待をもって参入してきた人もいると思いますが、さすがにそれほど甘くはないと言う事だと思います。
ここで余裕資金で参入している人は良いですが、全資金を突っ込んでいたり、まして借金してまで参入しているような人にはこのような下落には耐えられないと思われます。
我慢し切れずに損切りしてしまう人、また信用取引でレバレッジをかけていた人などの脱落もこの中にはあると思われます。
大規模なふるい落としという感じもしています。
ハードフォーク問題の結末は？
8月1日のビットコインのハードフォーク問題はどのような結末を迎えるのか、それを事前に知りえるのは当事者、もしくはそこに非常に近い関係者でもない限り不可能だと思います。
実際に分裂してしまうとその扱いをどうするのは各取引所で統一の対応となるのか、独自の対応になるのか、たぶん独自の対応になると思われるのですが、いずれにせよ、しばらくは取引所にビットコインを持っておくことは非常にリスキーであることは間違いないと思います。
さらにはウェブウォレットでもハードウェアウォレットだろうか、「ビットコイン」で持っておく事はすべてリスクと思っています。
「ビットコインを持っておくのはリスキー、アルトコインは下がっている」という八方ふさがりの状況のようにも思えますが、私は以下のようにしようと思っています。
現在所有しているアルトコインは気絶を継続
アルトコインはもう気絶です（笑）。一時的に下がってしまうでしょうけど、この問題が片付けば市場に資金が戻ってきて、また活況を呈して上昇に転じると思います。
気絶すると決めたら中途半端な損切りなどせず「ひたすら耐える」これが大事です。
ちなみに私は持っていませんが、ビットコインと同じ特性をもち、その改善されたものとして注目されているのが、LTC（ライトコイン）です。このコインはビットコインのハードフォーク問題に対して強い動きをする可能性があります。
USDTを買う
ただビットコインもアルトコインも価格が下落する可能性が非常に高いのに何もせず気絶しているだけというのもちょっと悔しいです。
なので、私はビットコインをUSDTに移しています。
USDTとは、米ドルと連動した仮想通貨であり、米ドルと同じ価値を有しているというものです。POLONIEXやBITTREXで購入する事が出来ます。これに避難しておけば、とりあえずビットコインやアルトコイン全体が暴落してもその影響を受ける事はありません。
むしろ市場全体が下落したタイミングで、イーサリアムなどを購入すれば、割安でアルトコインを入手できる可能性もあります。
日本円への交換はおすすめしない
それじゃ「日本円にすれば良いんじゃ？」と思われるかもしれません。確かに日本円でも良いのですが、ビットコインを日本円にするとそれは利益確定とみなされ課税対象となる可能性が高いです。
ゆくゆくは一部を日本円に戻して利益確定（⇒嫌ですけど確定申告し納税）を行いますが、その計算を簡便にするためにも私はあまり日本円には変えたくありません。海外取引所からコインチェックなどにビットコインを送るのも面倒ですし。
問題の先送りだけは勘弁してほしい
ビットコインのハードフォーク問題、3月末にも一度起こりました。その時もビットコインは暴落しています。そして今回8月のハードフォーク問題。もうね、今回で完全解決してほしいですね。また先延ばしになったらまたいつか問題となってそのたびに市場が不安定になるのでは困ります。
余談ですが
私はビットコインというものは、初期の携帯電話の機種のようなものだと思っています。初期の携帯電話は画期的でしたが、今のようにネットにつながっているわけではありませんでしたし、カメラ機能すらなかったのです。
その後さまざまな機種が改良版として登場し、初期の携帯機種は先駆け機種として一世を風靡しましたが、その役割を終えて姿を消していきました。
ビットコインも最初期の仮想通貨として後世に名を残す偉業を果たしたわけですが、欠点も多くある通貨です。その改良版としてイーサリアムやリップル、ライトコインなどが続々とラインアップされてきているのですから、いずれは淘汰されるべきなのではないかと思いますね。
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